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プロフェッショナル・トゥース・クリーニングの必要性について

論文・記事 2023年05月30日

プロフェッショナル・トゥース・クリーニングとは即ち、歯科医療のプロによる歯磨きのことです。皆さんは、歯磨きのために毎日どれくらいの時間を費やしているでしょうか?残念なことに、虫歯や歯周病の予防のためにはどんなに丁寧かつ熱心に歯磨きを行なったとしても、セルフケアだけでは不十分なのです。なぜなら、歯列は構造的に局面の集まりなので歯ブラシでいくらこすっても当たらない部分ができてしまうからです。口を開けて歯磨きを行なう際に、歯ブラシを当てられる範囲は歯の全表面の半分程度で、その部分を正しく磨けたとしても残りの半分は放置したままとなってしまいます。しかしながら、歯の衛生のために大切なのは歯ブラシの当たりにくい、この残り半分をいかに磨くかということなのです。これが仮に家の大掃除なら、タンスや鏡台を動かして後方にたまった埃を掃除すれば済みますが、歯は動かせません。そのため、私たちプロが専用の道具を使ってクリーニングを行なう必要があるのです。

また、虫歯は永久歯が生え始める6才頃から全ての歯が生え揃う12才頃までの間が、最もかかりやすい時期です。そのため、虫歯予防は中学生になるまでの子供時代のケアがポイントとなり、ご家庭では正しい歯磨きを行ない、お口の中の衛生に十分に気を付けるべきです。具体的な対策としては、フッ素塗布やシーラント(溝を埋める)を強くお勧めします。

また、成人の場合は歯周病対策が深刻な課題となります。歯周病とは、歯を支える歯槽骨(歯茎の骨)が細菌(歯周病菌)によって破壊される病気で、いわば植木の根の部分を支えている土がスカスカになり、幹がグラグラした状態をいいます。そして、この病気の恐ろしさは、一度破壊された歯槽骨を現代の歯科医療で再生することが極めて困難であるという点です。そのため、病気が進行する前にしっかりと予防することが肝心なのです。

そこで、プロフェッショナル・トゥース・クリーニングの登場です。歯周病は歯と歯茎の間に「歯周ポケット」という溝ができ、歯ブラシの毛先では溝の2〜3ミリ程度までしか届かないため、奥にたまった汚れが取れません。従って、私たちプロが超音波スケーラーやハンドスケーラーといった器具を使用して、頑固な歯石を取り除くことが必要となります。

当クリニックでは、正しい歯磨き指導、歯石の除去、また歯に付いた色素沈着の除去や研磨(歯の表面をツルツルに磨く)などを丁寧に行なうことにより、なぜプロによるクリーニングが必要なのかを患者様に実感して頂けるように努めています。虫歯や歯周病を予防するためには、100点満点の歯磨きが必要です。毎日の正しい歯磨きに加えて、年1〜2回のプロフェッショナル・トゥース・クリーニングを歯科医院でぜひ受けましょう。

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