口腔外科・口腔内科 情報センター|大阪

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舌咽神経痛

舌咽神経痛とは、舌の後方3分の1部分と咽頭部の感覚を司る舌咽神経に生じる発作性の神経痛で、痛みの性質や強度は前項で述べた三叉神経痛と同様です。実際の痛みは舌咽神経の支配領域である舌後方3分の1や耳(鼓膜)、下顎角、咽頭部にかけて発生するため、「食べ物を飲み込むとき痛い」あるいは「口を大きく開けるとアゴの関節が痛い」などと自覚することが多く、その症状から顎関節症と間違えやすい傾向にあります。事実、舌咽神経痛はあくびや嚥下などの顎運動によって誘発されるため、患者は「大きく口を開けると痛い」と訴えます。また、食べ物や冷水からの刺激によって食事の際に発作性の疼痛(ズキズキとうずくような痛み)が起こるケースも多く、「食事をするとアゴが痛い」という声をよく耳にします。

実際のところ、舌咽神経痛で最も多いのが「嚥下時痛(食べ物を飲み込む際の痛み)」を訴えるケースで、次によく見られるのが「大開口時痛(大きく開口したときの痛み)」です。しかし、ここで問題になるのはそれらの痛みを取り扱う診療科についてです。患者は前者の場合は内科を、そして後者では歯科を受診するケースが目立ちますが、舌咽神経痛の診療担当科は脳神経外科です。特に、開口時のアゴの痛みを訴えて歯科を受診するケースでは、顎関節症と誤認されやすいため十分な注意が必要です。

また、舌咽神経痛は三叉神経痛と同様に激烈な痛みが生じる病気であり、かつ舌咽神経の解剖学的位置が心臓の動きを調節する迷走神経に近いことから、中には発作時に失神や心停止などの迷走神経症状を伴う場合もあります。従って、何より早期の診断と治療が必要であるといえます。

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