口腔外科・口腔内科 情報センター|大阪

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顎関節症の原因

顎関節症の原因については、以前から様々な説が唱えられてきましたが、いずれも確実な証拠はなく、今のところ不明とされています。一般に、噛み合わせや歯並びが悪いために顎関節症になると考えられがちですが、そうとは断言できません。多くのケースから、噛み合わせや歯並びと顎関節症との関連性を調査した結果では、関連性があると断言できる証拠は今のところ見つかっていません。

従って現在の有力説は、顎関節症を引き起こしやすいいくつかの問題(原因)が重なった結果、発症するというものです。以下にそれらの原因を挙げます。

かみ合わせ

咬み合わせの悪い人が、すべて顎関節症になるわけではありません。一方で、咬み合わせがよくても顎関節症にかかる人は多数います。また、かみ合わせの悪い点を治療して改善すると、顎関節症の症状が軽快する場合もあります。従って、歯が何本か抜けて咬み合わせが悪くなり、加えて顎関節症に罹患している場合には、まずかみ合わせの治療を行うのが得策といえます。

歯ぎしり、食いしばり

上下の歯は、食事をするとき以外の時間帯に接触することはありません。それは、無意識下で安静空隙という2~3mmの隙間が、上下の歯の間に保たれているからです。ところがストレスがかかると、口の周りの筋肉が緊張して上下の歯が強く接触してしまう場合があり、日常的にこの接触が起こることを”食いしばりの癖(口腔習癖)がある”といいます。また、夜間に「ギシギシ」と歯ぎしりする癖も上下の歯が強く接触します。

これらの習性により、口や顎の周りの筋肉が慢性的な疲労を起こし、痛みや凝りといった症状があらわれると考えられています。また食いしばりや歯ぎしりは、顎関節の外傷性変化や関節円板の異常にもつながります。

ストレス

肉体的あるいは精神的なストレスがかかると、全身の筋肉に力が入り、顎の周囲も緊張して食いしばりが生じます。またストレスが続くと、顎関節症から正常な状態に回復する身体のメカニズムがはたらきにくくなります。その結果、顎関節症の症状が新たなストレスを引き起こす悪循環に陥ってしまう場合があります。

顎や筋肉の発育

現代人の食卓には、加工された軟らかい食べ物が増えています。このような食事は顎の発育にとっては不適切であり、結果として顎の小さな若者が増えています。顎が小さく筋肉の発育が悪い場合は、顎の関節や筋肉の負担になることから顎関節症にかかりやすく、また治りにくくなります。

食事

出来あいの食事やスナック菓子などには軟らかいものが多く、これらの摂取を続けていると顎や筋肉の発育が悪くなりがちです。また、食べ物をよく噛まずに丸呑みする早食いや水分(水、お茶、ジュース)と一緒に流し込む食べ方、雑炊、お茶漬け、汁かけご飯なども望ましくありません。

その他、右ばかりや左ばかりで噛む習慣もまた顎関節の機能を乱す要因となり、ガムを長時間噛み続けることも筋肉の慢性疲労をもたらす場合があります。

性格

顎関節症になりやすいタイプの方はストレスを溜め込みやすく、いい加減なことが嫌いできっちりしていて神経質な性格といえます。また気分屋、見栄っ張り、内気、自分を抑える性格の場合もあり、頑張り屋さんでストレスを溜め込んでいることに気づいていない方も多く見られます。

癖や繰り返し行う動作

頬杖、爪噛み、唇や頬の粘膜を噛む癖、大きな口を開ける、管楽器の演奏などが悪影響を与える場合があります。また、あくびや歯の治療の際に大きく口を開けたことが、顎関節症発症のきっかけになるケースもよくあります。

一方、クリックの雑音は多くの人が経験しており、痛みやロックのような症状がなければ特に治療の必要はありません。ただし、クリッキングを面白がってわざと繰り返し発生させる行為は、症状を悪化させる可能性があるため控えるべきでしょう。

打撲

顎関節の周囲や下顎を打撲したことが顎関節症発症のきっかけとなることがあります。

姿勢・骨格

事務作業や手先を使う細かい作業で猫背になると、顎関節にも悪影響が生じます。また、脚を組む座り方や片足に重心を乗せる立ち方もよくありません。その他、姿勢の問題とも関連しますが、背骨の歪みなど骨格に問題がある場合も顎関節に悪影響を及ぼします。

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