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肺の宣発粛降作用

宣発とは息を吐き出すこと、そして粛降とは息を吸い込むことで、合わせて(宣発粛降)呼吸という意味になります。

また、宣発には他に「汗を外に出す」という意味があります。もちろん汗は肺からではなく皮膚の汗腺から出るのですが、皮膚も肺の一部と見なし、汗をかくことによって水分調節を行い、気をすみずみにまで行き渡らせるという意味を持っています。一方、粛降には全身の気を下に降ろすという意味があります。つまり、外へ発散させる作用と下に降ろす作用の両面を肺という言葉で表しているのです。

宣発に問題が生じると、鼻詰まりや悪寒が生じて汗が出なくなる風邪の初期症状が現れ、粛降がうまく機能しないと咳や喘息、むくみ、吐き気、便秘、尿量低下が生じます。

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