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 身体醜形障害

他人から見れば何の問題もないのに、本人だけが自分の外見をひどく醜いと忌み嫌い、思い悩む病気です。その対象となる部位は目や鼻など顔に限らず、髪の毛、胸、手指、足、性器など全身に及びます。

身体醜形障害は「醜形恐怖」とも呼ばれ、そんな悩みを抱えているようには見えない人が、「人に見られたくない」「見られることが恐ろしい」などの強い恐怖感を持っていることが特徴です。従って、引きこもりになるケースも少なくありません。

中には、外見上の問題を美容整形手術によって改善しようとする患者さんもいます。歯科分野においても、歯の色や歯並び、受け口などの治療を希望する人の中には、身体醜形障害にかかっている人が混じっています。しかしながら、手術や矯正治療などで外見上の問題が改善したとしても悩みが尽きることは少なく、何度も繰り返して治療を求める場合もあります。

身体醜形障害は強迫性障害や自己愛性人格障害、自己臭恐怖、拒食症(摂食障害)、完璧主義などとの共通点が多いと言われています。

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