口腔外科・口腔内科 情報センター|大阪

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カロナール

カロナールは解熱鎮痛剤の一種で、薬品名を「アセトアミノフェン」といいます。一般的な消炎鎮痛剤とは異なり、カロナールは痛みや腫れ、発熱など炎症の諸症状を抑える働きがほとんどありません。但し別の作用機序により、結果的に痛みや発熱を抑えるというユニークな特性を持ち、通常の痛み止めが効かない口腔顔面痛などの慢性疼痛に効果を発揮します。

私たちが怪我をしたり細菌に感染すると、体内でアラキドン酸という物質が作られ、コックス(COX)という酵素によってプロスタグランジンという化学物質に変化します。このプロスタグランジンこそが腫れや痛み、発熱をもたらす真犯人なのです。

コックスはCOX1、COX2、COX3の3種に分類され、COX1は胃や腸の粘膜、COX2はけがや細菌感染のある部位、、COX3は脳内で常時働いています。

ロキソニンやボルタレンなどの一般的な消炎鎮痛剤を非ステロイド性消炎鎮痛剤(英語では Non-Steroid Anti-Inflammatory Drug) といい、NSAIDと略します。このNSAIDがCOX2の働きを抑制し強い炎症反応が起こるのを妨げる一方、カロナールはCOX3に作用し、脳内の血行を改善して下行抑制系という痛みを抑える働きを助けます。結果として痛みを抑え、熱を下げることができるのです。但しCOX2に対しては作用しないため、腫れを抑えることはできません。

また、NSAIDはCOX2だけでなくCOX1の働きも抑制するため、胃腸粘膜に負担がかかり胃もたれや胃潰瘍が生じがちですが、カロナールはCOX1に影響を及ぼさないため、消化器官に対する副作用が少ないという特徴もあります。

カロナールを口腔顔面痛に用いる場合は、300mg錠1錠を一日3回内服します。効果が不十分な場合は1回の量を2錠、3錠と増量していき、最大で1日4000mgまでの内服が可能です。

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